【解説】耐震等級とは ~後悔しない家づくりのために~

耐震等級アイキャッチ 世の旦那さんに読んでほしい記事

こんにちは!めぇたん旦那です

家の購入を検討されていると「耐震等級」というワードはよく耳にするかと思います

「営業マンから話を聞いてもあんまり理解できなかったな。」

「で?等級は3がいいの?1がいいの?5とか6とか10とかあんの??」

など、正直よく分らんし。。

調べたって同じような事しか書いてない!と思われた事でしょう

筆者もその中の一人でした

でも本質を理解せず納得しないままだと後悔すると思います

実際壁にぶち当たって学んだ事を、とにかく分かりやすく記事にしました

ちょうど先日、家を建てるということで知人から相談を受けたこともあり、この情報は役に立つと気づきました

今回はそんな真実を知りたいあなたへ向けた記事となっております

今更聞きづらい部分もあると思いますので、この記事で疑問を解決してもらえればと思います

この記事を読んでもらえればこんなことがわかります
・耐震等級は3必要なのか
・耐震等級はどのように考えたらよいか
・後悔しない家づくりの考え方

それでは、セオリー通りそもそも「耐震等級とは」から始めます

耐震等級とは

耐震等級はめちゃめちゃ簡単に言うと地震に対する強さの指標の一つ

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能評価」で出されるもので、

等級は3段階しかありません

耐震等級1

耐震等級2

耐震等級3

以上三つです

「耐震等級1」を基準として2はその「1.25倍」、3は「1.5倍」の強さという事になっています

なんともざっくりですね

なるべく専門用語を使わないよう書きましたが、

ややこしく感じた方もいらっしゃるかと思います

しかし話は単純で、等級は3段階だという事さえ覚えておいて頂ければ問題ありません

そして勘のいい方なら気づくと思います

「3段階って少なくね?基準ガバガバじゃね?」

って事です

地震の大きさでさえ、震度やマグニチュードという複数の基準と段階が存在しますよね

そう考えればかなり雑な話だという事が見えてきます

ここに誰も語りたがらない真実が隠されています

どう考えればよいか

耐震等級1を理解するだけでよいと思います

協会によると以下のように明記されています

極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震力が建築基準法で定められており、性能表示制度ではこれに耐えられるものを等級1としています。

出典:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会

そして建築基準法が定める基準は

「中規模の地震動でほとんど損傷しない」ことと、

「大規模の地震動で倒壊・崩壊しない」の二点があります

また国土交通省によれば

「中規模の地震動」とは「震度5強
「大規模の地震動」とは「震度6強~震度7

だとされています

 

ん??

分らん!分らん過ぎる!

となっていることかと思いますのでまとめます

耐震等級1は

「震度7でも倒壊・崩壊せず、(一度だけでも)耐えられるもの」

となります

耐震等級の考え方では、等級を1でも取っていれば震度7は耐えられるように作られているということです

でも「実際倒壊しているじゃないか!」「適当な事いうな!」と怒られそうですね

はい。そうです。ここがというか、勘違いされる部分なんです

誰も教えてくれない耐震等級の正直な話

なんとなく隠されたものが少しずつ見えてきました

隠して勘違いさせるんなんてちょっとひどいですよね

さらに深堀していきます!

倒壊・崩壊の定義

勘違いが起こらないように「倒壊・崩壊」の定義をはっきりさせておきましょう

「倒壊・崩壊」というよりかは、地震の被害調査で使われる

「全壊・半壊」で考えていきたいと思います

意味は同じです

ここでも結論を先に言うと、「半壊」のイメージと実際の被害に乖離があるということ

筆者
筆者

ドユコト??

簡単に言えば、「これ、どう見ても半壊やん!」ってものが

平気で一つ下の評価である「一部損壊」になってしまうんです

ここで重要なのは「半壊」が「損壊割合が20%以上 40%未満の場合」であること

20%程度の損壊では確かに私たちの命が直ちに脅かされることはないし、

修復すればまた住めるようになります

そりゃ当然半壊認定して保証する必要ないですよね

どこかで基準を決めないといけないし、この見解は妥当だと思います

なので制度・定義自体に問題はないと思います

必要な視点

定義は確認できました。

次に、「必要な視点」を思考停止せずしっかり考えていきましょう

先ほど私もさらっと言いましたが「修復すれば住める」ってなによ?

いくらかかるの?ってところですが

費用にして、おそらく数百万です。

一千万越えもありえる。

戸建て住宅でこれだけかかってどないするんですかって話ですよ!

「ほら!だから地震保険に入るんですよ!」

と間髪入れず営業マンが誘うハズです(笑)

乗せられちゃダメですよ!そもそも保険とこの耐震等級の話は切り離さなきゃいけない

補償の内容も半壊認定されなければおそらく多くても2,3百万程度しか支払われないでしょう

グダグダと情報を書きましたが、必要なのは

耐震等級が高くても、歪んだり、損壊したりする

そしてその修復には思っているより費用がかかるという事

この視点を忘れてはいけません

耐震等級3で当たり前!?

いままで見てきた通り、「人命の安全」「建物への被害」「被害からの復旧にかかる費用」

は全然別だという事

当たり前ですが、案外これらは混同されがちです

なぜか人間は都合よく考える生き物で、かつ情報は隠されているため

3つの要素は別々に考えなければいけないと気づかないんです

この3つの要素を分けて考えて初めて耐震等級の正しい理解ができてくるように思います

「建物への被害」「被害からの復旧にかかる費用」

この二つを考えると

「耐震等級は3で十分」という考えではなく

「耐震等級は3で当たり前」だという事です

だって、半壊にもならない軽微(20%以下)な損壊は耐震等級3でも

普通に起こりうるからです

だからこそ、自信のあるハウスメーカーさんは耐震等級の話をわざわざしないし

逆にギリギリの基準で複数回の揺れには弱いメーカーさんの営業マンは等級の話をうまく使うのです

戸建て住宅に本当に必要な基準

結論、耐震面を考えて戸建て住宅に必要な基準とは

耐震等級3を取っている事」ではなく

それ以上の安全性をどこまで追求し、実現しているかです

人命を守るの先、安心して住み続けられる環境

「地震の揺れ」と「その後の損壊」に対する強さや安全性の基準

これらが本当に私たちが考慮すべきものなのです

余談というかなんというか

まとめに入る前に余談というか他の話

ここでは「耐震」についていろいろ書いていますが

もちろん「耐震」だけがすべてではありません

筆者もそこは十分理解しています

だってほぼ毎日暮らして、寝る場所だし、巨大地震が本当に来るのかも分からない

他に大事なことは沢山あります

「居住性」「気密性」「デザイン」「技術」 etc.

何をどう考えるかは個人それぞれ、違って当然なのです

そこが戸建ての良いところです

ただ、耐震等級を判断基準に入れて決めるのなら正しく理解してほしい
ということです

今回ここまで踏み込んだ記事にした理由はこの一点だけです

住宅ローンの比較は査定サイトを使うのがおすすめです

 

まとめ 耐震等級3だけが必要な基準ではない

耐震等級を知るためには、まず建築基準法を知って

それぞれの基準を明らかにした上で

「人命の安全」と「建物の被害」

を切り分けて考える事

切り分けた上で「建物の被害」にはどのように考え対処していくのか

以上のような事が必要だと分かって頂けたのではないでしょうか

分かりにくい!間違っている!等

是非コメントやお問い合わせお待ちしております

真摯に対応したいと思います

この記事を読んで下さった方が少しでも良い住宅を手に入れる事を切に願っております

 

以上おわり!

コメント・お問い合わせなどお気軽にどうぞ